日本語では「ん」以外、子音だけを発音しなければならないということがありません。常に母音が引っ付いています。ですから、日本人は、子音だけを発音することに慣れていません。
子音の後に母音がついていない時は、母音(a,e,i,o,u)を発音しません。日本人はつい、「u」や「o」を後につけて発音してしまいがちです。
アクセントの位置
子音が最後に来た時の単語のアクセントの位置についても説明しておきます。
語末が「n」と「s」の場合は、終わりから数えて2番目の母音にアクセントがいって、そこを強く発音します。(二重母音の場合については、また後日説明します)
語末が「n」と「s」以外の子音の時は、終わりから数えて一番最後の母音にアクセントがいって、そこを強く発音します。
母音が最後に来た時は、後から2番目の母音の位置にアクセントがいって、そこを強く発音します。
例外の場合には、アクセント記号「´」のついた位置にアクセントがいきますので、そこを強く発音してください。
これらのアクセントが来る位置を念頭に、子音の後に母音がつかない言葉の発音の仕方を練習してみましょう。
練習
Gracias(グラシアス) ありがとう (グ=gu、ス=su とならないように)
escritorio(エスクリトリオ) 机 (ス=su、ク=cu とならないように)
parque(パルケ) 公園 (ル=ru とならないように)
libro(リブロ) 本 (ブ=bu とならないように)
puerta(プエルタ) 戸 (ル=ru とならないように)
carta(カルタ) 手紙 (ル=ru とならないように)
traje(トラヘ) 服 (ト=toやtu とならないように)
padre(パドレ) 父 (ド=doやdu とならないように)
tarde(タルデ) 午後 (ル=ru とならないように)
pared(パレッd) 壁 (舌を上の前歯の付け根に付けるだけです)
reloj(レロッj) 時計 (喉に圧力をかけて息を吐き出すだけです)
amor(アモーr) 愛 (舌を「ル」を言う時の舌の位置で息を吐き出します)
col(コl) キャベツ (舌を上の前歯の裏に当てるだけです)
paz(パス) 平和 (ス=su とならないように)
dulce(ドゥルセ) お菓子、甘い (舌を上の前歯の裏に付けるだけです)
alumno(アルムノ) 男子生徒 (口を閉めて「ン」と言ってください。ム=mu ではありません)
まとめ
pared, reloj, amor, 全部、最後の母音にアクセントがいきます。子音だけだと、「音」として出ていなくてもいい場合も多いです。スペイン語の歌を聴くと、発音の仕方がよくわかると思います。特に、amor(愛)などは歌詞によく出てくるので、「r」の後に母音がつかない時の発音などはわかりやすいと思います。子音の後に母音がつかない場合の発音の仕方は難しいかもしれませんが、これを克服すると、「スペイン語の発音、上手ですね」と言われますよ。
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